田舎で夫の両親と義両親と同居を始めて10年以上経過がしています。
前回の記事の続きになります。
同居世帯の自家用車代
田舎ですと公共交通機関が脆弱であるため、自家用車が生活に必須です。
身近なご家庭だと大人1人につき1台、自家用車を所有しています。
確かに1人1台は便利なのですが、やはり無駄だと感じる時間も多々あります。
同居していると、父母と私たち夫婦の大人4名に対し、3台の自家用車で生活することが可能です。父母がリタイヤして時間的ゆとりがあればなお可能です。
まず若夫婦は共働きとして、自家用車で通勤します。この時点で2台は必要です。
あとは老夫婦に1台あれば良いでしょうし、老夫婦のうちどちらかが出勤等必要ならば、残された方に特に用事が無ければ困りません。いくら田舎でも平日昼間でしたら公共のバスは走っていますし、タクシー会社と行政がタッグを組んだ公共の乗り物(低額のタクシー)もあるため、それらを活用すればお出かけも可能です。
実際にうちが大人人数マイナス1台所有であり、生活に何ら不自由がないために言えることなのです。
たった1台不要となるだけでどれだけ金銭的メリットがあるかと検証すると、
まず自動車税が1台分不要です。排気量1000㏄の普通車ですと、令和5年現在、年間29500円です。
そして2年に1度の車検費用、ディーラーでお願いすれば10万円ほどかかります。
さらに自動車保険。私は車両保険は不要派ですが、36歳のゴールド免許だとしても、車両保険もつけたとすると年間3万円は必要と想定します。
さらに駐車場代。月極駐車場で月額3000円とすると、年間36000円です。
整備費は整備の状況にもよりますが、車を所有するならば無料とはいきません。エンジンオイルやオイルエレメントの交換は定期的に必要です。年間で1万円程かかるでしょうか。
大きいのはタイヤ代でしょうか、5年に1度は交換が必要です。
ざっと考えただけでも、排気量1000ccの普通車を1台所有すれば、上記のように年間約15万6000円も必要なのです。(車検代は10万円÷2年)
大人人数マイナス1台が実現できれば、15万6000円がまるまる浮きます。
これは大きな金銭的メリットですよね。
同居世帯の税金
税の負担も折半できますので負担は軽くなります。
住居に関する税金といえば、固定資産税です。
役所の評価に応じて納める税金であり、新築木造住宅で約12~15万円ほどでしょうか。
さらに税金ではないですが、区費や組費など、その土地に住んでいるだけで必要な経費も存在します。
うちでは区年会費13000円、組の年会費13000円(主に宴会代です怒)、墓地管理費年間6000円が必要です。
これらも折半してもらっています。世帯が別とみなされたらそれぞれの世帯に請求される費用なのですが、同居していることで同一世帯として扱われています。
まぎれもなく同居のメリットです。
「こんな田舎なのだから、せめてこんな費用は無しにしてよ。」
と思いますが、田舎だからこそ、町の整備、清掃はセルフとなるため、会費は必要なのだとか。宴会代は必要ないと思いますが・・・。
父母との同居生活は経済的にメリットがあるのか!?検証結果
「金銭的メリットがある!」
と検証しました。(父母が貧困に困っている場合を除きます。)
むしろ、このメリットを受けるために同居によるストレスに耐える家庭も少なくないと思います。
私は同居した直後、この金銭的メリットが専業主婦である私の報酬であり、同居自体が私の労働なんだと感じました。それだけストレスは大きくなる可能性がありますし、義父母と100%円満な同居世帯の方が少ないのではないかと推察しています。
その心労は時に
「もう無理だ。出ていこう。」
という投げやりで逃避的な思考に陥ることにもなるくらいですが、これまでに書いた、生活に関する費用を折半もしくは、完全負担してくれる父母との同居であれば、金銭的メリットとのバランスをとることは可能だと考えます。
人は群れを成す動物であると本で読みました。
同居人数が多ければ、生活費は効率的になることが考えられます。
同居家族が多いということは、日本の少子高齢化問題に対して合理的なスタイルを保持しているのではないでしょうか。それは子育ての面でも同居のメリットがあるからです。
義父母と同居することで、保育園に預けず、子どもが年少児になるまで義父母に見てもらい、若夫婦は共働きというスタイルも可能です。(うちは義母が育児苦手なので不可能)
そうすることで保育料も不要であるため、金銭的メリットもあります。
このように同居家族が多いことで得られるメリットはかなり大きいと考えます。金銭的メリットが最大の「同居のメリット」と言っても過言ではありません。
しかし、実際に同居していると、同居したことがない方では分からない隠れたメリットも存在するはずです。
この「同居のメリット、デメリットシリーズ」を提供することで、どなたかの生活スタイルの選択肢を増やすことができれば幸いです。
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