こんにちは!お金に関する記事です。
この記事は
・周りがみんな新築してるから、そろそろうちもと考えている方。
・夢のマイホームに猛進している方。
・子育てに精一杯で住居費のことを考えられない方
などに読んでいただければと思います。
身の回りで住宅ローンを組む人が急増!
私の友達や夫の同僚など、同世代の方々で(30代半ば)新築する人がめちゃくちゃ多いんです。
結婚を機に考える人とか、子供が生まれるからとか、いろんなきっかけがあるみたいです。
開発されたばかりの住宅地もあっという間に売れて行くみたいで、ポンポンと新築住宅が建っていきます。
私の身の回りでは、
「夢のマイホームは長年の夢!いよいよ新築を!」
っていう人ばかりではなく、
「あわわ、大丈夫かなぁ」
と思ってしまう人が多いように思い、危惧しています。
よく聞くのが、
「結婚もしたし、子供も生まれるから、次は家かなぁ。」
「◯◯ちゃんちも次はマイホーム?」
と、結婚→出産→マイホームといった具合に、決まりきった流れができているかの様な、新築するのが当たり前かの様な状況です。
田舎で同居する経済的メリットとは
私たち夫婦は現在、夫の実家で同居しています。
同居を始めたのは、長女が生まれた年からです。
それまでは夫婦で賃貸アパートに住んでいました。
結婚当初から、子供が生まれたら夫の実家に住むと2人で決めていました。
それには2つ理由があります。
一つ目は、借りていたアパートがあった市のことが好きではなく、土地を買って新築することに魅力を感じなかったことです。
住宅ローンを組む価値を感じず、夫の実家の近くに土地を買うのも魅力を感じない。
それなら夫の実家でいいかなと思いました。
もちろん今住んでいるところよりも、アパートがあった市の方が栄えていて市街地って感じです。
二つ目の理由は両親の助言です。
夫の両親ではなく、私の両親です。
私の実家は両親がローンで買った新築物件でした。
母からの助言がずっと心に残っています。
「あなたは住宅費で苦労してほしくない。家があるお家へお嫁に行けると楽だよ。」
という助言です。
当時は、ふーんっとしか思っていませんでした。
しかし、とても合理的なボヤきだったなと今では思います。
この理由から私たち夫婦は同居を選択しました。
二世帯住宅にするため、増築はしましたが、私たちの貯蓄で払えましたので、住宅ローンはありません。
ここには田舎ならではの経済的メリットがあると思います。
経済的メリット1
まず、田舎で既存のお家はだいたい大きいです。
夫の家も大きく、増築の範囲もそこまで大規模ではありませんでした。
豪邸に老夫婦2人暮らしとか、生涯独身の息子と3人暮らしの家庭がチラホラあります。
経済的メリット2
増築費用も坪単価が安価なことから安くなりました。
私たち夫婦がした増築の話になります。これも田舎のおかげだなと思います。
私は二世帯住宅が良かったんですが、完全同居で構いませんって人なら、増築無しでも十分住める広さのお家が田舎にはたくさんあります。
わざわざ実家の敷地内に新築するの?というお家の多いこと。
身近だと、そういう家庭に限って、おしゃべりすると
「マジでお金がない。毎月赤字だー」
と奥さんが言ってます。
経済的メリットはいいけど、同居のデメリットが大きすぎるという意見があると思います。
同居や二世帯住宅をおすすめしているわけではありませんので、悪しからず。笑
住宅ローンは軽々しく組むものではない。
住宅ローンを組む金額ってどのくらいでしょうか?
だいたい2000万円から4000万円ほどが多いそうです。
私の身の回りでもこの金額の範囲が多いです。
むしろ3000万円から5000万円ほどではないかと思っています。
この金額って、公務員やサラリーマン世帯では人生を左右する金額ですよね。こんな大金の借金を背負うことになるのに、調べもせず、
「じゃあそろそろうちも新築を。」
「家一軒建ててやっと一人前の男だろ。」
なんて流れで住宅ローンを契約してしまう。田舎では取り返しのつかない事です。
だって、新築が完成して、施主さんに受け渡した瞬間に建物の価値は下がるんです。
しかも田舎だとほぼ半額。
そして木造住宅だと約20年で無価値だそうです。
夫の同僚で、
「俺は一等地に新築したから住宅は資産だぜ。」
という先輩が見えるそうです。
しかし、こんな地方で新築された一軒家。
まず、この先輩は20年では売却できません。
子育て世代真っ只中ですし。
そして30年経って実家に戻るために売却する頃には建物価格が無価値。
少子高齢化や過疎化が相まって、こんな地方の不動産の価値なんて予測困難。
期待できません。やはり住宅は資産であって資産ではないのです。
資産であれば新築した頃より高値で売れるはず。
お金を生み出すものであるはずです。
住宅ローンを完済する頃には、改修工事が必要となり、残されるのは無価値の建物です。
それなら、無価値の家でも住める状況なら住んでしまえばいいじゃんと思って今に至っています。
おそらく我が家も資産価値はありません。
しかし、十分住めます。快適です。
住宅ローンを完済したお家にも、お金になる価値はないかもしれませんが、住む人にとっては十分価値を感じる快適性がありますよね。
つまり、新築しようが、中古物件を安く手に入れようが、実家に入って最終的に相続しようが、住む人が快適で幸せに暮らせれば同じです。
だったら、住宅ローンが無い又は少ない選択肢を考えるべきではないでしょうか。
住宅ローンを組まない道。賃貸アパート
夫の実家に越してくる際、夫婦でローンを組まずに増築することを考えていました。
夫婦揃って貯金ができるタイプだったので、まとまった貯金があり、ローン無しで夫の実家を増築。二世帯住宅に改装させてもらって住んでいます。
夫の実家に引っ越す前は、今の住所の隣にある市のアパートに住んでいました。
住宅ローンを組まない選択肢といえば賃貸です。
夫とのアパート暮らしはとても楽しかったです。アパートの時は家賃がもったいなく感じていたのですが、もったいことないんです。
まず、会社員や公務員だと住居手当が支給されます。
私の場合は満額で27000円/月でした。大きいですよね!
一戸建て所有だと、この手当が出ないところがほとんどです。
大災害やご近所トラブル、家族構成の変化で引っ越しができることもメリットです。
知らない土地を買って新築したとします。お隣さんとのトラブルが絶えない状況になった時、一戸建て所有だと、引っ越しは勇気と覚悟が必要です。
この身軽さは賃貸の強力なメリットだと思います。
デメリットはどうでしょうか。子供ができた時、隣に気を遣います。
アパート暮らしの時、隣の住民さんに赤ちゃんができ、泣き声が良く聞こえたものです。しかし、うるさくて寝れないような壁の薄さではありませんでした。
子供がいる世帯ばかりのアパートもたくさんありました。広めの間取りで、家族が入りやすいのだと思います。そういうアパートの選択は私たちとしては全然アリでした。
一戸建てよりもアパートは狭いという意見も聞きます。私たちは狭さは気になりませんでした。ちなみに借りていたアパートの間取りは2LDKです。子供が2人以上になるとこの間取りでは確かに狭そうです。
しかし、一戸建てをした友人の大半が、部屋を持て余しています。これは新築するタイミングの問題だと認識しています。
よく耳にするのが、第一子の妊娠と同時にモデルハウス巡りをスタートするパターンです。
第二子、第三子を予定しているために、新築には子供部屋をいくつも作ってしまいます。
私の身の回りの平均で、新築住宅の床面積は40坪ほどが多いです。
お子さんが1人であるため、二階部分は結局使わなかったという人も実際にいます。家族が出揃ってから新築をすれば、住宅費が抑えられるかもしれません。
田舎の人あるあるで、家の大きさ=ステータスという考え方があります。
夫の同僚が現在マイホーム建設中なのですが、土地抜きで4000万円を超えるそうです。
どんな豪邸なんでしょうか。夫は年収650万円ほど。同僚も一緒くらいです。完済予定は70歳を超えるんだとか。おそらく返済総額は5000万円ほどでしょうか。30代の今から、すでに退職金を当てにしているそうです。恐ろしい。
住宅ローンを組まない道。中古物件
田舎は空き家が多くなってきました。
昨年2020年から今年にかけて、ついに世帯数を不動産数が上回ったとのこと。
不動産バブルが崩壊。空き家やゴーストタウンが本格的に問題視されています。
そんな中、住宅ローンを最大限に借り入れてしまうのはもったいない気がします。
中古物件は日本人に不人気ですが、外国だと中古物件利用割合が80%を超えるそうです。
日本人は世界的に見ても新築好きなんです。
外国だと中古のアパートなどを好きに改装して住むそうです。フランスでは築100年のアパートを改装し、若い女性が入居していました。
良い状態の中古物件を探すだけ探してから新築を考えるのも良いのではないでしょうか。もしかしたら良い物件が見つかり、ローン無しで一城の主人になれるかもしれません。
また、うちのような田舎だと、一戸建てを貸している物件もあります。これだと職場の住居手当の支給対象になります。素晴らしい。
今の時代、古民家改装も流行しています。ローンを組んで改装したとしても新築の半額ほどで済みそうです。ローンが1000万円や2000万円に抑えることができれば、若い人なら50歳までに完済し、そこから退職まで老後資金を夫婦で貯めていけば、退職する頃には、老後2000万円問題もクリアできると計算できます。
簡単な計算ですが、共働きで月15万円貯金→年間180万円→65歳まで働いて退職金と合わせて4000万円!!という感じでしょうか。
住宅ローンはどのくらいなら組んでも大丈夫?
やはり、無理なく返済できる程度ですよね。
逆算するのが良いかと考えています。
やってはいけないなぁと思うのは、銀行が許す限りマックスで借りてしまうこと。
上記の夫の同僚は4300万円マックスで借りたそうです。月々の返済は10万円。ボーナス月はさらに10万円。ローン返済が始まった今月にその凄まじさに気づき、急いで節約術を勉強中とのこと。この返済ペースが退職まで続き、退職金で完済したと思ったら、老後資金は0円…
これではまずいです。でもローン返済始まってからでは手遅れです。
ど田舎に新築した豪邸。すでに買値では売れません。
住宅ローンがなければ人生が変わる?
最後に、住宅ローンがなければどうなのか。
例えば上記同僚の月々の返済額10万円を資産運用で積み立てたとします。ボーナスは考えずに、抜きます。年間120万円の投資です。
積み立てるのは全世界株式インデックスファンド。期待リターンは年利6%とします。
30年先に、この「ローンが無く、資産運用する人生」ではどうなっているのか。
投資額累計は3600万円。
複利運用(運用益も元本に含めて運用する雪だるま方式)で運用したとします。すると30年で資産総額は1億円を超える計算です。
これは年利が30年ずっと6%。
毎月10万円の積み立てを30年必ず続けた場合です。ローンの返済となれば毎月必ず返済になりますので、この資産運用の仮説も十分可能でしょう。
かたや、完済まで残り5年の借金返済中家庭。かたや資産が億を超えた億り人家庭。
何ということでしょう。
単純に、マイホーム費用の4000万円が使わず残っている人生と、残っていない人生に別れるのではないのです。
住宅ローンを組む代わりに違う住処を見つけ、資産運用することでこんなにも差が出てしまう。とてつもない差ではないでしょうか。
資産運用の試算は年利6%固定ですので、実際は各年ごとに上下します。年利10%を超える時も有ればマイナスもあります。しかし、国際株式インデックスファンドのデータから、年利平均としては6%から8%期待ができるのです。
夫の同僚は銀行から借りれるだけ住宅ローンを組みました。4300万円です。返済総額は5000万円を超えると考えられます。
この違いは笑い事ではありません。
しかし、マイホームの考え方は、何よりも家族や本人が幸せであることを優先すべきです。
新築マイホームさえあれば何もいらないという方もおられるはず。
どうか住宅ローンを組む前に様々なことを調べてから組んで欲しい!!
と思います。
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