3人の子供を育てる育児世帯として、「異次元の少子化対策」に期待をしています。賛否ありますが、政府が「異次元」を掲げるからには、少なくともこれまでよりも力を入れてくれるだろうと思っています。
2024年から始まる新NISAに加え、子ども手当が拡充されれば、子育て世帯は教育資金を形成しやすくなります。
資産形成は感情的に進めるよりも、合理的、理論的に進めるべきだと思っています。
そんな中、夫とよく話し合いになるのが、毎年子どもの誕生日などにもらう親世帯(じいじやばあば)からの祝い金や、お年玉、国からもらえる子ども手当(児童手当)の使い道、貯め方です。
先日、3人の子どもそれぞれの銀行口座にある、それらのお金をかき集め、私名義の楽天証券に入金し、一括投資しました。
投資した金融商品は
三菱UFJ国際投信の
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」
です。
我が家は子ども手当を全額貯金、運用していますが、生活費の足しにして、その分豊かな子育てライフを送るという使い方にも憧れを感じます。
今回は
「それって子供のお金じゃないの!?子供のお金を自分名義(親名義)の証券口座に入金してしまうの?」
という感情が湧き上がってきそうな記事となっています。
この記事を最後まで読んでもらうと、少しリスクは高めでも、教育資金が効率よく形成でき、将来子どもの学費に対して、奨学金制度や教育ローンを利用しなくてもよくなるかもしれません。
3人の子育てをしながら、将来の教育費に備える我が家の資産形成術
我が家の教育費形成術はずばり、
「株式インデックスファンドによる運用」
と
「非課税制度フル活用」
です。
我が家は3人の子どもがいるので毎月の生活費が多くなります。食費だけでも月に約8万円。
下2人はまだまだこれから食べる量が増えるでしょうから、生活費は右肩上がりだと思います。
幸せなことです。
その3人の子どもの教育費も準備していかなければなりません。
子ども一人を育てるのに3000万円必要なんていう情報もよく目にします。
これは食費なども含まれた数字なので、3000万円の貯金を準備する必要はありません。
しかし、将来3人とも大学へ進学するとなると、3人で3000万円ほど準備できていると安心できそうです。
そんな金額、我が家ではとても難しいですが、それでも最善を尽くしたいと考えています。
月々の家計から、子どもへの貯金は全くしていません。
月々の家計からは生活費と旅行貯金、夫婦それぞれの名義の証券口座を使用した、全世界株式インデックスファンドの積立投資をしています。
この積立投資は夫婦のためというより、家族全体のためといった側面があります。
できれば1万円ずつでも、子どもそれぞれの銀行口座へ貯金していきたいとも考えたのですが、夫婦会議において、そこまでしなくても教育費としては大丈夫なのではないかと結論に至りました。
その理由としては、子ども一人あたり3000万円のうち、その殆どを月々の生活費で賄っているという事実です。食費や被服費、公立教育機関の費用や、習い事の費用などがこれに当たります。
今から準備しておくべき教育費用は、私立高校、私立大学へ進学した場合に想定される教育費用です。
国公立へ進学した場合は私立よりも安価なので、高い方を想定しました。
その中でも年間の学費や、入学費、一人暮らしの初期費用など、まとまったお金が必要となる場合以外は、その頃の月間生活費から負担ができるはずです。
ですから我が家では、そのまとまった支払いに対する備えと、子どもの進路によって異なる月々の家計負担が、我が家にとっては過負荷だった場合に、取り崩せて使える資産を準備しておくことにしました。
ざっと予算立てすると、子ども一人あたり700万円ほど必要なことがわかりました。
我が家の目標はこの700万円を達成することではなく、今できることで最善を尽くすことですので、最終的に700万円に満たなくても良しとしています。
しかし、限りある元金で、700万円を達成できる可能性が一番高い方法を取るべきです。
その方法が
「株式インデックスファンドへの投資」
と
「非課税制度フル活用」
です。
株式インデックスファンドは投資信託です。
過去30年間、世界の資本主義経済は浮き沈みを繰り返しての右肩上がりでした。
その指標に連動することを目標とする投資信託がインデックスファンドです。
非課税制度としては、子供名義のジュニアNISAを活用しています。
我が家では子ども3人それぞれの口座を使用しており、今年令和5年でジュニアNISAは廃止となりますが、今年分もすでに満額投資を終えています。
ジュニアNISAは廃止となっても5年間は運用益にかかる金融所得課税が非課税のため、早く始めた人ほど非課税投資枠が多く、お得です。
我が家のジュニアNISA口座では3人とも
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」
を保有しています。
その元金は、それぞれの子が生まれた時にいただいたお祝い金や、お年玉、子ども手当です。
ジュニアNISAは今年で最後です。どうしても3人共の口座へ満額投資したかったため、昨年末の月々の給料から少しだけ足しました。
しかし、基本的にその他家計からの抽出はありません。
国から与えてもらう子ども手当や、毎年もらうお年玉(お年玉の一部は子どもが使ってしまいます。)子どもそれぞれの誕生日にいただくお祝い金などを使わずに貯めると、かなりの大金になるものです。
ジュニアNISAには年間投資枠いっぱい入れ終わったのですが、子ども手当てや、お祝い金、お年玉はこれからもいただくことができそうです。
そのお金がある程度貯まってきていたので、銀行口座にただ置いておくことがもったいなく感じていました。
だって普通預金の金利がめちゃくちゃ低いんです。
令和5年6月現在、ゆうちょ銀行の定期貯金の金利は0.002%です!(6ヶ月以上1年未満の預け入れ)
ここ最近の物価高騰を考えると、インフレに耐えられてないと感じます。
物価に対してお金の価値が下がっているので、低金利の銀行に預けているということは、実質お金が減っているということです。
生活に使っているような流動性が高いお金なら仕方がないのですが、それが将来のための教育資金だと話が変わってきます。
増やすどころか減っている事実。
このままジュニアNISAに入らなかったお金を普通預金に入れておく選択肢はありません。
私達親名義の証券口座に入れ、インデックスファンドへ投資してしまおうかと考えたとき、
「でも子どものお金だよね、私達が奪うみたいで嫌だな。」
と言う自分の思いに気づきました。
子ども手当(児童手当)は誰にもらえるお金??
児童手当制度とはと検索すると、内閣府のホームページに
1. 支給対象
中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方
とあります。(令和5年6月現在)
つまり、子ども②ではなく、私達、親に支給されているお金なのです。
私達夫婦が自分たちの証券口座に入れる事に対し、抵抗を感じる必要はありませんでした。
これからも頂戴し、貯まっていく子どものお年玉や子ども手当を運用し、増やしていく。
では、お年玉やお祝い金はだれのお金か。これは子どもに対していただいたお金ですので、子どものお金ということになります。
いただく時に子どももその目で確認していますしね。
しかし、親が子どもの教育資金を貯めるのは大切な任務の一つだと思います。
子どもも自分にかかる費用なので納得してくれるはず。
少なくとも、私も夫も奨学金返済義務を背負うことなく社会に出させてもらったことに感謝しかありません。
3人の子どもにも奨学金を背負わせることなく希望通りの教育を受けさせると決めています。
今回、ジュニアNISAがもう使えない状況で、お年玉や子ども手当が貯まってきました。
我が家はこのお金を私の証券口座に入金し、ジュニアNISAと同じインデックスファンドを特定口座で購入しました。
特定口座とは、利益確定(ファンドを売却した際)時に利益にかかる税金を源泉徴収してくれる口座です。そのため確定申告が必要ありません。
結局、課税口座なのですが、これにはもう一つ作戦があります。
令和6年から始まる新NISA。
これに移管することで、非課税運用しようと計画しています。
あくまで子どもの将来のための教育資金。
他の資産と混ざってしまわないかという不安があったのですが、投資ファンドが違うので、その心配は、なくなりました。
私は日本を除く全世界株式インデックスファンドを買っています。
今回の投資で、子どもたちのお金はすべてリスク資産となりました。
リスク許容度が高めというのもありますが、末っ子はまだ保育園児なので、長期運用となることは間違いありません。
教育資金が100%リスク資産ということに過剰な危機感は感じません。
銀行の普通預金口座に置いておくほうが減っていく時代です。
これからいただく子ども手当やお祝い金も定期的にインデックスファンドへと投資し続けていきたいと考えています。
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