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田舎の高齢者が終活しない理由と、子世代に降りかかる現実【田舎暮らし38年が語るリアル②】

暮らし&子育て
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こんにちはぽこおです。

 

**田舎の高齢者は、自分が亡くなった後のことを考えません。**

遺品整理をするのは子世代なのに。ごみ処理施設の建替え問題をきっかけに、私がそれを痛感した話をします。

田舎暮らしをしていると、世代間の考え方の違いに驚かされることが多くあります。今回は40歳の私たち子育て世代と、全員が後期高齢者に移ると言われている団塊の世代との考え方の違い、世代間格差をご紹介します。

この記事に出てくる団塊の世代とは、あくまで私の地域で関わっている「人生の先輩達」を指します。

団塊の世代にお生まれの方でも、若い世代のことを優先的に考え、行動されている方はたくさんみえますので、山奥の田舎にこんな格差があるのかと、1つの参考にご覧ください。

とある会合にて〜世代間の考え方の違いが浮き彫りに

私の住む地域は「区」という地域単位の中に「組」という単位があり、私の所属する組には約20世帯が含まれています。

ある日、日曜日の19時から会合が催されました。話し合いのテーマは行政により進められている**「ごみ処理施設の建替え工事」**についてです。

私の暮らす区には集落の外れ約3km弱の場所にごみ処理施設があります。

その施設は約20年前に新築されたものであり、可燃ごみから粗大ごみまで持ち込み処理が可能で、ごみ収集車の拠点にもなっています。

今回の話し合いというのは、

**ごみ処理施設建替え計画に猛反対をしようという意見のすり合わせ**でした。

私はその計画を聞いた時に

「施設が新しくなるのかぁ。ごみ処理能力も向上するし、ありがたいなぁ」

と感じていたので、正直、反対派の気持ちがよくわかりませんでした。

 なぜ既存施設の処理能力が低いのか

既存の施設はごみ処理能力が低く、収集したゴミの大部分は町外の別の市町村に運ばれて処理されています。

その理由は、ごみ処理施設が普通の処分場ではなく、ゴミを特殊な燃料に変換する**RDF施設**だからです。建設当時は「夢の施設」とまで言われました。

しかし蓋を開けてみれば、ごみ処理過程で生成した燃料は消費する用途がなく、火災事故まで起こる危険性をはらみ、とうとう燃料生成が停止されることになったのです。その結果、処理能力が大幅に低下し、他地域の処理場を使用させてもらっている状況です。

現在のごみ処理場まで我が家は車で約5分。粗大ごみでも何でも有料で引き取ってくれますので、**断捨離が趣味の私はとても重宝している施設**です。

そんな施設が建て替えられ、ゴミを全て処理できるようになるなんて、過疎地域で子育てをする私たち夫婦からしたら、なくてはならない生活インフラなのです。

 田舎のお家は、とにかく荷物が多い

だって田舎のお家って、とってもとっても荷物が多いんです。

我が家は父の世代において本家からの分家ですので、私の親世代の荷物しかありませんが、それでも親世代の住居部分の半分が荷物です。

田舎の人はまぁ物を処分しません。田舎は比較的家が大きいから荷物が置けてしまうんですよね。

その結果、家の床面積の大部分が荷物に占領され、家が大きくても居住スペースはそんなに多くないお家が本当に多いです。

先祖代々ではない「分家」の我が家でも、軽トラック数台分の荷物が眠っています。先祖代々の本家のお家が保有する荷物の量は、この比ではないでしょう。

同じ組に所属する先輩方のお家には蔵まであります。

先輩方はそのごみ処理施設を使わないのでしょうか。遺族となる子世帯が処分してくれると思っているのでしょうか。会合に出席するまで、この計画に反対する根拠が不思議でなりませんでした。

会合で知った反対理由にあんぐり

会合の日がやってきました。約20世帯の各代表者が出席します。最年少は38歳の私のいとこです。私は2番目に若く、最年長は90歳。平均年齢は70代後半です。つまり**団塊の世代以上が過半数**を占めています。

いざ会合が始まりました。

> 組長「今度、町長や課長級が直々に来られ、ごみ処理施設建替え計画の説明会をしてもらうことになりました。そこでうちの組内では共通認識として計画自体に反対することを確認しておきたいと思います。」

建て替えるのではなく、**場所自体を移転してほしい**というのが組内の意見だったのです。

会合中、出席者同士の会話でその理由が明らかになりました。

約30年前、ごみ処理施設が建てられた時点でこの区では建設反対運動が行われていたそうです。その理由は、様々な歴史が残るこの地域が来訪者にとって「ごみの街」になってしまうかもしれないという不安から。

当時のリーダー格は、製材工場を営んでいた私の同級生のお父さんでした。人情味あふれるカリスマ的な人だったようで、会合に来ている先輩方はその人の意思を紡いでいるのでした。そのおじさんは私が中学の時に急逝されました。

その反対運動が一部功を奏し、**ごみ処理施設は20年限定の稼働を条件に**区は建設を認めたそうです。

その20年が経過し、行政が出した答えが同一箇所への建て替え工事だったため、区は他所への移設を唱えて反対意思を表明する流れだったようです。

説明会当日は揚げ足取りの応酬でうんざり

町長以下3名が集会所を訪れ、建替え計画の説明がありました。

– 他所への移設を検討済みだが適切な場所が見つからない問題があり、移設となれば建替え予算に加え**少なくとも1億4,000万円**が必要

– ゴミが出た地域内で全て処理できる能力を持つことが重要で、現在の他施設搬入形式は適切ではない

– 大規模自然災害の被災地ではごみ処理問題が必ず発生する。単一地域としてごみ処理能力を保有することは**減災にも繋がる**

– 計画にご理解いただけるなら、ゴミのイメージを覆すような美しい施設にしたい。子どもが遊べる施設を併設し、ゴミの持ち込み以外でも人が来てもらえる場所を目指したい

私は肯定的な感想を抱きました。地元民としては安全で、便利で、さらに快適になると思います。

しかし、組の先輩方から容赦ない苦情が飛びました。

> 「20年契約はどうなった!約束を守れ。」  

> 「どこかへ施設を移転する約束やろ!」

> 「この計画書には20年前のことが何も書いてない。」  

> 「我々は約30年前、建設反対運動をしていた。そのリーダーの思いはどこにも残っていないのか。」

現在の施設が稼働していたこの20年間はまるで空白だったかのように、70代・80代の先輩たちが吠えています。その勢いに乗じてか、39歳の若手も吠えだしました。

> 「ごみ処理能力が足りてないことなんて行政の問題や。わしらには関係ない。」  

> 「計画書に書いてある大気汚染への影響の数値、間違ってないか?」

何も前に進みません。町長の顔も

「(こりゃだめだ)」

になっていました。

今を生きる70代オーバー、未来を考えるアンダー40代

この20年間で私は結婚し、実家に戻って生活基盤を固め、子宝に恵まれ、大きく生活が変わりました。

その中で実家の大荷物を断捨離したり、子どもの成長に合わせて粗大ごみを捨てたりと、ごみ処理施設を比較的よく活用してきたタイプです。だからこそこの施設の便利さがよくわかります。

移設となった場合、候補地の1つに移設すると、私の自宅から**車で片道1時間**かかります。

親世代が天寿を全うした時、**遺品整理をするのは私たち子世代**です。

人がどんどん減っていっている現代よりもさらに不便にしないでほしい。

10年後、元気にしている可能性が低い高齢の方ほど頭に血がのぼっているようでした。

田舎の高齢者は終活しない

田舎の高齢者は終活しません。子世代が終活の話を出しただけで、

> 「俺はまだ生きとる!死ぬ時の話をするな!」

と怒髪天です。

遺族にどれだけ負担がかかるのか、全く考えない人が多くいます。少なくとも私のご近所さんは皆、大きな2階建て住宅に1〜2人で住み、住宅も倉庫も車庫も荷物が丸見えです。

> 「今が良ければいい。」  

> 「10年後は俺はおらんからわからん。」  

> 「ごみ処理施設なんてよそへ行ってもらったほうがええやろ。ここらに住んでる者はみんなそう思うに決まってるわ。」

本当にそう思っているとしか思えない様相です。

 夢嫁も一言

同居している妻(夢嫁)にこの話をしたところ、一言こう言いました。

yumeyome
yumeyome

あの(両親)部屋、廊下まで荷物が埋まってるのに。将来どうするのかな。

同居嫁の本音です。田舎暮らしの現実は、夫だけでなく、嫁にも重くのしかかっています。

残っていく世代のことを、少しでも考えてほしい

私たち40代はこれから何十年もここで生活する可能性が高いのです。

私の住む町の人口は毎年約200人弱減っています。令和8年は昨年比で177人減りました。20年前からだと何人減っているのでしょうか。

税収も確実に減っています。20年前の約束が確実に守れると考えるのは難しいでしょう。

それでも行政はごみ処理施設を新築し、近隣住民が親しめる施設を作ろうとしてくれています。

**人口減少と空き家問題は個人が変えようのないメガトレンドです。** 止めようがないのなら共存するしかない。

少子高齢化社会を受け入れ、堅実に事業計画をアジャストしていくことで、過疎だけどここに住んでいる人たちの生活を維持しつつ、コンパクトシティ化を緩やかに進めるほうが令和の行政として適切だと私は考えます。

こんな考え方を70代以上の先輩たちに理解してもらうのはきわめて困難でしょう。でも少しでいいから**「子育て世代はどう思う?」** と聞いてくれるだけでいい。いろんな意見があることに気づいてほしいのです。

ごみ処理施設問題が教えてくれたこと

ごみ処理施設問題が重要なのではなく、**この問題が世代間の思考格差をあぶり出してくれました。**

せめて自分たち夫婦は子どもたちへの荷物を最小限にしようと決めています。

そのための断捨離であり、資産形成でもあります。同居嫁の夢嫁には、本当に苦労をかけていると思っています。

「なんでこんなことになったんや。」という事態を子どもたちに残さないために、今できることをコツコツやっていくだけです。

田舎暮らしをお考えの方は、**田舎の高齢者と都会の高齢者では物事の考え方が根本から異なる**可能性があることをぜひご理解いただければと思います。

 


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