今回は「田舎暮らしをする上で注意するべきポイント」というテーマで書いています。
コロナ禍でテレワークがものすごく普及しました。
私は訪問看護をしているため、テレワークにはあまり縁がありませんが、テレワークの普及が地方への移住の追い風になっていることは明白です。
都会から地方へ移住する人が多くなっていると聞きます。
雑誌やSNSでも田舎暮らしの良さをアピールしている記事が目に付きます。
でもやっぱり、いいところばかりでないのが田舎暮らしです。
この記事で、実際に田舎に嫁いだ私が普段感じている「田舎暮らしの実際」を書いていますので、田舎暮らしを考えている方の一助になれば幸いです。
(私の私見ですので、ご気分を害される方は記事の閲覧をお控えください)
田舎の人はウワサ話が大好き!?
田舎の公共機関は脆弱!?
田舎の近所付き合いは大変!?
田舎暮らしの良いところ
田舎の人はウワサ話が大好き!?
私の周りの田舎の人は比較的近所のウワサ話が好きな人が多いです。
本人は自覚がないかもしれません。しかし、立ち話の内容はほぼ近所周りの事。仮想通貨市場のことを立ち話しているマダムは近所では見たことがありません。
私の身の回りだと、ウワサ話が好きなのはまず義母です!笑
そして隣のおばさんや近所の製菓業をしているおばさん、旅行会社をしているおじさんなど、一定間隔で情報屋がいるイメージです。
ママ友も人の家のウワサが大好きです。
ウワサの内容は、義母年代なら
「〇〇さんのお家、また車変えたな。」
「△△さんとこへ救急車来てたな。」
「〇〇さんち、ご両親が亡くなった途端にお嫁さんがお母さんを家に引き取って一緒に住んでるんやて。」
といった内容です。
このようなウワサ話が流れて行くため、途中で内容が変化していくこともあります。
ママ友のウワサ話はやはりママ友に関することが多いです。
「あそこの家は車も外車で、新築した家もすごい大きいからお金持ってるよ。」
「あそこの奥さん、不倫してるって!目撃情報があるよ。」
など、特にひどかったのがコロナ禍での
「あの家、親の車が2台ともずっと停まってるから感染症かな。」
というような会話です。
田舎は、どの家がどの車を乗っていて、旦那の仕事は〇〇など、だいたい情報が知られています。
ウワサ好きのママ友が調べ上げます。
それに加え、一部のママ友はわざわざ巡回して敷地をのぞき、欲しい情報を足でつかみに行くようなんです。
そこまでして気になるか?と呆れてしまうくらいです。
なぜそこまでウワサが好きなんでしょうか。
私なりに検証した結果、田舎は多様性が発展途上であり、興味が湧くような娯楽や情報が少ないからではないかと考えました。
趣味や仕事がなく、私の住むような田舎にいると、興味はテレビの中のことや、身の回りに向きます。その結果、隣の家などからもたらされる近所のゴシップは、田舎マダムにとって、重要な情報となります。
孫の友達の〇〇ちゃんはどこに住んでるの?お母さんはどこの人?
一見どうでもいいと思ってしまうような話題も義母は興味津々で聞いてきます。私達夫婦はママ友に興味がないため、住所や出身など当然知りません。
さぁ、知りません。
というと
おばあちゃんはふっくらとした白髪交じりの人じゃない?
など、質問は止まりません。
何がそんなに聞きたいのかわかりませんでしたが、夫と検証した結果、他に興味の湧く事柄がないことが要因ではないかという結果に行き着きました。
仕事があると、忙しくもなりますし、仕事の内容や人間関係、休日も制限されることから家族との休日の過ごし方など、考えたいこと、興味の矛先は近所の情報には向きません。いや向きにくいのではないでしょうか。現に私は近所の情報に興味がありません。
義母のウワサ話を聞いていると、
「何の話ですか!?」
といった内容で顔が引きずるようなことが、多々あります。
田舎の公共交通機関は脆弱!?
田舎は公共交通機関が脆弱です。
私が住む場所のように、過疎化が進んでいると公共交通機関の利用者が減っていきます。
人口が減るということは税収も減り、地方公共団体の予算も減ります。過疎地域での公共交通機関といえばバスや、税金が投入された予約制タクシー、乗り合いタクシーなどがあります。
予算が減れば地方公共団体が投資する予算も減り、公共交通機関ではその結果、土日祝日の運行ができなくなったり、利用時間に制限がされます。
現に私の住む地域には公営バスが走っていますが、平日限定であり、運行時間も1日6本ほど。最終の便は19時台です。これでは通学がやっとであり、高齢者が自動車免許を返納できる環境とは言えません。通学も部活をしている生徒は時間がなく乗車することができません。しかし、地方自治体も頑張って企業誘致や助成金の確保を行っています!
予約制のタクシーとは、タクシー会社と地方公共団体が契約をかわし、バス停のようなタクシーポストを町全体に設置します。利用者は電話でタクシーを予約し、好きなポストの前に呼び出し、そのポストから行先に指定したポストまでタクシーを安価で乗車することができます。
私の地域では1回200円です。利用しているのは主に高齢者ですが、地域住民であれば子どもでも若い人でも利用できます。
しかし、町全体が2つのブロックに分かれており、そのブロックをまたぐ移動の場合は、ブロックの境にあるポストで一度下車し、もう一つのブロックに入って直近のポストにタクシーを予約しておきます。この面倒な乗り換えが必要なのです。そのためブロックをまたぐ移動の差異は予約が2回分必要で、料金も2回分の400円となります。それでも安いし、過疎地域としてはありがたいシステムかなと思っています。
田舎の近所付き合いは大変⁉
田舎暮らしあるあるかもしれませんが、「出合い」と呼ばれる奉仕作業が数か月に1度あります。内容は草刈り、山の掃除、水路の掃除、雨ごいの祈祷や山の神様の祈祷などです。
市街地で育った私としては、
「何それ?しなくちゃいけないの?」
といった感想です。
草刈りや水路の掃除は農業地域にとって大切だと思いますが、各作業の後、お昼もしくは夜に開かれる宴会も付属してきます。むしろこれが目的⁉とまで思います。
そのストレスをきたす理由がお金にあります。住民に請求される費用の一部に「組費」があります。
この組費、大方がこの宴会代なんです。コロナ禍の前はこの組費、値上げの連続でした。金額は年間12000円程なんですが、この金額から集会所の光熱費等も工面します。この電気代上昇の波にのって、組費も値上げかと思っていたら、何と2023年は組費はタダでした。
コロナ禍により宴会が1度も開催されなかったため、組費が十分に余ったとのこと。
「そんな組費いらない!!!」
というものですが、田舎の問題は男性社会が根強いことにあるのかもしれません。
田舎暮らしの良いところ
上記3点のように、田舎暮らしの注意点を記載するとやはりデメリットが目立ちます。
しかし、都会にはない良さも沢山あります。
一つは近所付き合いの豊かさ。これはデメリットと表裏一体ですが、ネット情報などでよく目にする、収穫した野菜のおすそ分けはしょっちゅうあります。
農家さんが多く、出荷ができないアウトレット野菜の処分が目的かと思いますが、立派な白菜が8玉ほど庭に積まれていたりします。その光景に笑ってしまうほどの迫力がありますが、本当にありがたいです。PTA活動の一環で夫が自転車にのって聞き取りに出ていった時も、キャベツを抱えて帰ってきました。野菜をくれる人も、誰でもいいから配っているわけではなく、ちゃんと知っている仲だからこそ、
「これ持ってきな!これも持ってきな!」
ってなるんです。嫌な気持ちになるわけがありません。野菜をもらえた喜びもありますが、その人が心を許してくれているようで、そこが嬉しいポイントです。
二つ目は子育てがのびのびできるところ。コロナ禍で実感しました。田舎のメリットです。
敷地がひろく、隣の家との距離も遠いため、ステイホームののびのび感がすごかったです。
近所迷惑も考えなくていいので、我が家はニンテンドーswitchでカラオケを楽しんでいます。夫はこのカラオケのおかげで、飲み会の二次会やカラオケボックスに行かなくなりました。(笑)
BBQや焚火、花火もし放題です。アウトドア遊びは全て庭で可能。夏は自転車でいける距離に良い川があります。子どもだけでは危ないですが、レジャーには事欠きません。その川には魚も沢山おり、釣りもできます。
星空も綺麗です。市街地まで出れば、天体観測所があるのですが、そこへ行って、星を眺めたあと、車で帰宅した時に見た星空の方が綺麗だったことは衝撃でした。
三つ目は、基本的にマウンティングが少ないこと。私の身の回りの田舎人は服装やブランド物、車といったステータスの評価に興味がありません。ですから一目を気にして着飾る必要もないですし、車は単なる移動手段として、ボロボロの車に乗り続けることも気になりません。
夫の軽自動車は購入から18年目となりますが、まだまだ相棒だそうです。心身共に気張ることがないので、身の丈にあった生活を送ることができ、マウンティング自体バカバカしく思えることは、田舎のメリットかなと思います。
まとめ
もし、田舎暮らしを考えていたり迷っていたりする人がいたら、メリットと一緒にデメリットも是非考えてほしいと思い、この記事を書きました。市街地から過疎地域に嫁いできた者として、少しでも有意義な情報となれば幸いです。
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