こんにちは。今回は田舎暮らしの子育てについて。
今、田舎暮らしが注目されていますね。色々な所で特集されています。
田舎暮らしで、子育てって聞くと、のびのび育っていいかなーという印象が1番最初にきます。
子育ては都会がいい?田舎がいい?
子育てしている人は1度くらいは、考えたことがあるのではないでしょうか。
メリットも、デメリットもそれぞれにあると思います。
結局はどちらで育てるのが好きかですよね。
実際、検索してもたくさんでてきます。
でも、実際に生活してみると、本当に色々あります。きれいごとだれではありません。
実際に、私が約10年以上田舎で子育てして、感じた事、聞いたことを書こうと思います。
場所によっても、地域性が出てちがってくると思います。
子どもがのびのびと遊べる
田舎=子どもがのびのびと育つ
という言葉。
その通りだと思います。
自然いっぱいのなかで、身体をいっぱい動かして大きくなっていきます。
庭でも身体いっぱい動かせます。
公園に行っても人も少なく、公園も広いので思いっきり遊べます。田舎なので土地はたくさんありますから。
最新のすごくいい遊具などはもちろんありません。
子どもたちも実際に大きな公園などにいったりするとすごく喜びます。
でも、子供ってどこでも楽しく遊べます。毎日同じ公園へ行って、同じメンバーでも、楽しそうに走り回ったり、虫を取ったり、滑り台、ブランコでキャーキャーいいながら遊んだりしています。
広い土地に比べて、人も少ない。本当に思いっきり身体を動かせて遊べます。
夏は川で遊べます。
子どもたちは、常に外で走り回っています。
公園で中学生の子たちも可愛らしく鬼ごっこや、だるまさんが転んだ、ボール遊びなどで遊んでいる姿をよくみます。
最初見たときは、あまりの幼さにビックリしましたが、ほほえましいですよね。
他では、楽しそうに走り回っている中学生を見たことがありません。
のびのびと、身体をたくさん使って遊べる。いいことだと感じています。
自然がいっぱい
虫や、昆虫、動物にも触れやすい環境にあります。
みんなで虫などを捕まえて毎日のように遊んでいます。
保育園や、小学校でも虫などと触れ合う時間がたくさんあります。
季節を感じることもできます。
田んぼや畑が周りにいっぱい
お米ができるところが見れます。
実際に田植えや稲刈りできます。
畑では季節の野菜がとれます。
自分で苗を植えて、野菜が収穫できて、それを食べれる!
子どもにとって、すごく貴重な体験だと思います。
「これ、とったやつー!」といって、喜んで食べてます。自分で収穫した野菜。嬉しいですよね。
保育園や学校でも育てて、収穫した野菜を持って帰ってきます。食事にだすとすごく嬉しそうにしています。
思いっきり声をだせる
周りに気にせず、大声を出して遊べます。
どれだけ騒いでも、叫んでも、暴れても問題ありません。カラオケも大声でできます。
家でも近所を気にしなくてもいいです。
大勢集まっても、外でも、家の中でも思いっきり騒げます。
隣までが遠いので。本当に気にしなくていいです。
子どもが実家に帰った時に、いつもの声のボリュームで遊んでいると注意しないといけません。
実家は住宅街です。隣近所に迷惑になります。庭で遊んでいたり、窓を開けて遊んでいると迷惑になります。
実家はよく知っている近所なので、そこまでは大丈夫ですが、子供の声がうるさいと、近所から怒られたりと、難しい所もたくさんあると聞きます。
でも、そんな大人の事情なんて、子どもは分からないですよね。
大人だって、田舎で大きな声で子供を呼んだり、怒ったり。実家に帰っても、他の場所に旅行や買い物などにいっても、ついつい大声で呼んだりしてしまいます。呼んだ後に「あっっ」とおもいますが、遅いですよね。
普段から大声で騒ぎだりしているので、そのまま少し町にいくと、恥ずかしい思いをします。
そのくらい普段から伸び伸びと思いっきり声を出したり、楽しんだりできます。
選択肢が少ない
子育てをしていて最初にビックリしたこと。
幼稚園がなく、保育園一択です。
どこに子供を通わせよう。どこの保育園や幼稚園がいいかな。待機児童は?など、全く迷う必要がありません。
今の時代、幸せなことかもしれませんが、当時の私はなんで?学びたいこととか、環境とか選ぶこともできないのか・・・とガッカリしました。
田舎にストレスを感じていたので、1つの場所しか選択肢がないということが本当に嫌でした。
選択肢が少ないのがずっと続きます。
小学校も、中学校ももちろんそのままのメンバーでずっと過ごします。これは、いいのか悪いのか・・・。
私が嫁いだ場所は数十年前まで村でした。それが、大きく合併し、町になりました。小学校や中学校は以前の村の場所にあります。
合併した町にできた中学校が数年前に新築し、新しくなりました。そこへ通学することもできますが、部活がどうしてもやりたいなど、特別な理由がないと難しいみたいです。
そして、実際に町の中学校へ通うとなると、通学が大変だそうです。部活をしていると町民バスもなくなる、結局親が送り迎えをしたいといけない。車で片道15-20分ほどかかる。毎日となると大変ですよね。
ということで、中学校もそのままほぼメンバーが変わらずに、進学します。
高校は、町にはないので、町外でないといけません。
通学は電車やバスでいくそうです。最寄りの駅は車で片道15分ほど。毎日毎日大変だそうです。できるだけ、通学しやすい所で・・・と選ぶ人も多いそうです。
町民バスも時間が多いわけでもなく、毎日あるわけでもありません。バスを乗り換えたり、電車にのったり、通学に本当に苦労すると近所のお母さん方から聞きます。どうなるのでしょう。
選べる高校も、都会に比べたら本当に少ないと思います。数高の中から選ぶ感じです。
子どもの年代が変わると、悩みなどもどんどん変わってきますよね。
どうなっていくのか不安半分、楽しみ半分です。
島で暮らしていた友人などは、高校になったら島を出て、高校は寮に入ったり、一人暮らしをして高校に通うといっています。
田舎だと都会にはない悩みがでてきますよね。
同級生の人数が少ない。友達がずっと一緒。
実際に子供たちは、保育園から、中学校卒業まで、ずっと一緒のメンバーです。
引っ越ししたり、してきたりして多少は前後しますが、基本同じです。
田舎だとよく聞く話しですよね。
これはいいのか、悪いのか。実際分かりません。
仲が深くなる。
これはありますよね。ずっと一緒です。実際に子どももみんな仲がいいです。
まぁ色々小さいケンカはありますが、男女関係なく、遊んでいます。
上下も関係なく、すごく楽しそうに遊びます。みんな名前で呼び合っていることに驚きます。みんなが全校生徒の名前しっているのではないかと思うほどです。
大きくなってくると、合う友達、合わない友達がでてきますが、ころころクラス替えがあったり、小学校入学、中学校入学で人がガラっと変わることがないので、田舎ならではの絆の強さがあると感じます。
長女は小学校中学年ですが、学校でも、学校のあと、家や公園などで遊ぶ時も、男女関係なく、遊んでいます。みんなで仲がいいこと、すごいと思います。
子どもの同級生の親も、もちろん全員分かります。ずっと一緒ですからね。
夫も同じ土地で育ち、今でも同級生とはすごく仲がいいです。
今でも年末、お盆などは家族連れで集まったり、地元に残ってる人たちとは、よく遊んだり、飲みにいったりします。
保育園から、一緒の友達とすごく仲がいいっていうのは、羨ましいです。
義父も保育園からの友人と毎週のように集まり、飲んでいます。本当に仲がいいんだと思います。
私自身クラスも1年で変わるので、ずっと一緒で仲がいいという友達は少ないです。
今でも連絡を頻回にとっている友人の中で、小学校からの友人といったら1.2人です。
ずっと仲のいい友達がいる夫。羨ましいです。
子どもには、今出会っている友達は一生の友達になるから、大事にしてほしいと、何回も何回も伝えています。
孤立したら怖い。逃げ道がない。
人数が、少なくてメンバーが変わらないということはイジメがあったり、孤立すると恐ろしいです。
他のグループの友達の所に逃げたり、クラス替えがあり変わったり・・・
そんな風に逃げることができません。
実際に夫の従姉妹が、中学校でいじめにあいました。
女の子はクラスで6人。そこで、孤立してしまい、1:5になってしまいました。
すごく辛い思いをし、親も何度も学校にかけ合い、何とか卒業しました。クラス替えができない。他の子がいないというのは本当に辛い日々だったと思います。
私は小学校が、1クラス30-33人で4クラス、中学校が9クラスの結構なマンモス校で育ちました。
ずっと同じクラスの子というのは、少なく、特に中学校では同級生でも話したことがない子、名前も知らない子がいました。
イジメあったりもしました。
でも、クラス替えもあったりしたので、1人でずっといるっていう子は見なかったです。
今は昔に比べ、悪質になってきているということなので、よく分かりませんが。
たくさんいたら、助けてくれる子がいたり、気の合う子がいたりする可能性が高くなります。
人数が少ないと、その分孤立したときや、何かあったときに怖いですよね。
世間が狭くなる
友達が、少なく変わりません。
ずっと一緒なので、本当に世間が狭くなると思います。保育園から一緒で変わらないので、友達の性格や、親などのこともよく知っています。
他の色々な人の刺激がなく、世間が狭いです。
保育園からずっと一緒。高校にいって始めて色々な人と接する機会がありますが、それまでは刺激もなく、成長していきます。
高校にいって、他の友達と接する機会が初めてになる。今から、大丈夫か少し心配です。
習い事などで、他の地域の子と接することはありますが、そんなに深くは接しません。色々な子と接する機会があったらいいなと思います。
実際にずっと同じ地域に住んでいる人が、沢山います。ずっと、地元を出たことがない人、地元の人同士で結婚した人。
田舎あるあるなのか、同級生同士の結婚、親、祖父母、その前の世代からずっと地元同士で結婚しているという人が、多い気がします。
みんなではないですが、そういう人達は話していても、考え方が自分の周りだけで、本当に世間が狭いんだなと、思います。
色々な地域で暮らしたことがある人、一人で頑張ったことがある人、地元を離れたことがある人、人それぞれですが、そういう人は、やっぱり考え方も色々持っていて、すごいなっと思えることがあります。
田舎で少人数でずっと一緒のメンバーで過ごすこと、都会で色々な人と接し、競争心を持って過ごすこと。実際どちらがいいのか、本当に分かりません。
合併の話しなどもあり、学校からアンケートが来たりして、大人数がいいか、少人数のままがいいか、よく考えます。
でも、それぞれにメリット、デメリットはありますよね。
どちらがいいのでしょう。
アンケート結果をみると、学校の合併は反対の方が多いです。
田舎が好きで住んでいる人がほとんどなので、少人数希望の親が多いみたいです。
学力が低くなりやすい
人数が少ない分、やはり学力は低くなります。競争心もありません。
みんな仲良く勉強しましょう!という感じです。
子どもも、クラスの中では○○くんが、頭いいよ!などいいますが結局・・・ですよね。
子どもの世界は、自分の学校の中だけになります。
他の人がどれだけ勉強しているのか知りません。
色々な人がいることも知りません。
もちろんですが、受験もなく、受験の存在も知らずに育っています。
田舎のほうが、学力が低くなると世間一般に言われていて、実際に田舎の方が低くなるだろうと思います。
しかし、結局は勉強する意欲、学力は本当に個々の問題だと思います。都会に住んでいても、田舎に住んでいても、勉強する子はする、しない子はしない。
親は子どもが将来、田舎に住んでいなければ・・・と後悔しないように、接してあげたいと思っています。
習い事が少ない。
田舎で、教える人が少ないので、習い事が少ない。当たり前ですよね。
教えている人も一流の人っていうのは、都会に比べて断然に少ないと思います。
長女はスイミングをしていますが、1番近い場所で車で片道25分ほどの所にあります。一緒の保育園や、学校の子はスイミングを習うとなったらみんな一緒の場所へ行きます。
スイミングのコーチも、バイトみたいな人、子育てを終えたおばあちゃん、前部活で少しスイミングをしていた・・・などという人がたくさんです。
ピアノ、習字、公文、そろばんなどは何か所かあります。教えやすいのでしょうか。家でできることも関係しているのかもしれません。
英語、体操などは少し通うのに遠くなりますが、習っている子も何人かいます。
地域で行っている運動系のもの(野球、サッカー、バトミントンなど)は、地域の方々がコーチになって教えているみたいですが、親も協力しないといけない、コーチにも気をつかうなど、大変そうです。
このように、ある程度の習い事は何とかあります。しかし、選べるほどはありません。クオリティーもいまいちなのかもしれません。
子どもが何か夢中になれる、楽しめる、力がつくという面では習い事いいと思いますが、一流にさせたい、選手にさせたいというレベルを求めるのであれば、田舎ではかなり難しくなってくると思います。
自分の子供はどんなものがむいているのだろう、どんな先生がいいのだろうとたくさん悩む必要はありません。いいのか、悪いのか・・・。
スイミングがしたいならここ!ピアノはここかここ!習字はここ!
など、大体決まってきます。近所付き合いもあるみたいで、本当はこっちの習字教室がよさそうだけど、付き合いでここに・・・なんてこともあります。
学校や、習い事1つとっても、競争心がでることはないです。ハイレベルな教育などは全く期待できません。
学校の懇談などでも、個々のことはよっぽど問題がないと言われません。基本は、みんな仲良く、一緒に勉強していくというスタイルです。
優しい子が多い気もしますが、競争心などは生まれにくいですよね。
そして、習い事するのにも通うのが本当に大変。実際長女のスイミングも、15:30に家をでて、1時間20分教えてもらい、家についたら18時です。
もう何もできません。
習い事でも、通うのが大変といって習えない子もたくさんいます。
お金とだけではなく、時間の問題がでてきます。
今後、塾などに通う子もたくさんでてくると思いますが、塾も少なく、通うとなると送り迎えが本当に大変とよく聞きます。
夫と、オンライン活用を考えています。
実際に経験できることが少ない
子どもって色々なものを見たり、聞いたり、体験したりして成長していくことがありますよね。
都会ではたくさん刺激があるかもしれませんが、田舎では実際に体験したい、見たいなどなるとどこに出かけるにも大変です。
長男が電車にすごく興味がありそうなのですが、電車を見せに行こうと思うと片道30分以上かかります。線路はあっても、滅多に電車に出会うことはありません。電車を見に行くことも刺激になると思うのですが、都会では簡単にできることも田舎では難しいです。
甥っ子が電車が好きな時は、毎日のように電車をみに連れて行っていたといっていました。電車のおかげで、小さいころから数字や、駅名の漢字、ひらがななど覚えていました。
今は甥っ子は魚に興味があります。弟夫婦は水族館の年パスを購入し、よく行っているそうです。魚でカタカナも覚えました。
興味があって、好きなことをたくさん見れたり、調べられたりできる環境っていいですよね。
田舎ではせいぜいネットか、本などになると思います。
実際に田舎でそういうことをしようと思うと難しいです。
美術館、資料館、水族館、動物園、科学館など色々な施設に行こうと思うと、簡単にはいける距離にはありません。
子どもが何か興味をもったとき、実際に見せてあげたい、体験させてあげたいと思うのですが、なかなか難しいですよね。
これは、前回の投稿の世間が狭いにもつながると思います。
自分の子どもにはできるだけ色々な場所に行き、色々なものを見せてあげたいです。
田舎だからできないということは、あるとは思いますが、すべてを我慢する、あきらめる必要はないですよね。
色々な体験をして、将来どんな風になりたいか、どんな仕事がしたいか、今から子供とよく考えていきたいです。
地域との関わりが強い
田舎の子育て。これはすごく感じます。
想像ができるとは思いますが、私は想像以上でした。
近所の人達も、必ず、おはよう、いってらっしゃい、お帰りなどあいさつしてくれます。
どこの子供か近所の人たちは分かっています。
地域でお祭りがあったり、イベントがあったり。それも頻回にあります。
地域の人がそれぞれお金をだして、子供が好きなおもちゃを買い、ご飯を食べることもあります。
地域の人が登下校を見守ってくれたり、保育園、小学校、中学校でも地域の人と野菜を育てる、お米をつくる、大豆を育て、味噌をつくる。給食のメニューを子供たちで考えるなど、地域の人達と関わることが多いです。
子どもが小さいことは支援センターなどにいっても、図書館にいっても見てくれる人は近所の人だったりします。
草刈りや、清掃活動も地域の人のボランティアで成り立っています。
嫌な顔一つせず、当たり前のように地域で協力して色々な事をしています。
身近すぎて下手なことをいうと、すぐに話しが広まるので何も言えませんが、地域の人達で、色々頑張ってしてもらっているんだと思います。
地域とのつながりを大事にしてくれていると思います。
今は近所に誰がいるかも分からない。あいさつもしないという地域が多いですよね。
実際に、実家に帰った際などに子どもがすれ違った人にあいさつしても、返してくれないことも多々あります。
地域の人達との関わり、私は少し苦手ですが、子供にとってはすごくいい環境なのかなと思います。
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